日本社会をむしばむ病【vol.011_ハタラク通信】
師走になって、家でも、職場でも、なにかとせわしない雰囲気ですね。
私も健康管理がおろそかになりがち…
疲労がたまって倒れてしまってから、反省することも多々あります(T_T)
活き活き働くことができるのも、健康な身体があってこそ!
今日は、それを損なう病気についてのハナシです。
影響の大きい病気ランキング
日本で、平均余命の短縮や、QOL(生活の質)の低下に
どんな病気が影響を与えているのでしょうか?
疾病や障害毎に、損失の大きさをまとめたランキングを、WHOなどの機関が作成しています。
(日本におけるDALYs損失の上位原因/2010年)
さて、1位は一体、なんでしょう?
…ではなく
ガン
…でもなく
実は、1位は
腰痛なのです。
腰痛
答えを聞くと「なるほど~」と感じた方も多いのではないでしょうか。
腰痛によって、仕事のパフォーマンスが低下する、慢性的な痛みに苦しめらる…という問題は
高齢化によって産業が拡大している介護現場を中心に、社会問題として取りざたされていますね。
介護現場では
起き上がったり、ベッドから車椅子に移乗したり、入浴だったり
とにかくしょっちゅう、人力で、利用者を持ち上げる局面がありますよね。
そんななか、最近は「抱え上げない介護」=「ノーリフト介護」を広める動きがあります。
先日、介護現場で働く理学療法士さんと、一緒にお話しする機会がありました。
力のある男性従業員に負担が偏ってしまう…
妊娠中の女性が不安を感じながら介助に入っている…
ノーリフト介護でこれら複数の問題を解決できる!
と職場で提言し、現場で広まるよう、尽力されているところでした。(応援します!)
大型の機械を導入するという方法ばかりではなく
たとえば、すべりやすいシートを使って、移乗をカンタンにする
といった手軽な方法もあるそうです。
現場の働き方改善として
人手を奪い合う介護現場で、
長く健康に働いてもらうために…。
「腰痛にかかりにくい職場」も
「給与が高い」「休みが多い」といった条件に負けず、
好待遇・好条件としてアピールできますね!
そして介護現場以外でも…
毎日当たり前にこなしている作業の方法を見直してみたら。
人材定着へのヒントが見つかるかも知れません。