家は買うべきか?借りるべきか?【vol.012_ハタラク通信】
AFP認定研修の課題として『田中(仮名)一家の住宅取得プラン』を作成していました。
田中(仮)さんちは、地方出身。
子供たちが大きくなってきて、貯金も貯まってきて、ぼちぼち家を買いたいそうです。ほぉ。
でも…「子供が産まれたから」「家賃はムダだと思うから」「マイホームには夢があるから」
それって、実はなんとな〜く思い込んでる価値観、ではないでしょうか?
不動産は、借りるべきか?買うべきか?
ちょっと、立ち止まって考えてみませんか。
不動産は、借りるべきか?買うべきか?…の解
結論から言うと
ひとりひとり、答えは違います。
「CDは、買うか、レンタルか」
「車は、買うか、シェアリングか」
「会議室は、自社所有か、時間借りか」
「洋服は、買うか、借りるか」
みなさん、それぞれに、自分の「正解」がありますよね?
不動産も、同じです。絶対的にどちらが良いという答えは、ありません。
個々人の価値観、環境によって違いますし
また時間の経過とともに、同じ人物でも答えは変遷します。
たとえば…
転勤族ですか?
転勤族なら、売却・購入との手間を考えると、賃貸のほうが手軽でしょう。
ただし、転勤後は売却処分する選択肢しかないわけではありません。
誰かに貸して運用し、ローンを返済していく選択肢もあります。
家族構成は?
子供に資産を残したい、という理由から住宅を購入したい親世代は多いですね。(うちもそう)
でも、子供があなたの家にずっと住んでくれるという確証はありません。
早くから子供たちがが独立し、よそで家を買うというパターンは、容易に考えられます。
この場合は、貯金を頭金にして無理に自分たちの家を買う…より、
子供たちの住宅購入資金の援助をしてあげたらよかった…なんてことにも?
また単身世帯であれば、ゆくゆくはどう処分(売却)するかは考えておきましょう。
実家とはどうするつもり?
絶縁してるとかよほど理由がなければ、
ご実家とは充分に話し合うことをお勧めします。
前の例の親子 ↑↑ 子供側視点ですね。
大きな金額の買い物です。親子の考えが裏腹になっていて
「聞いてなかった~」と後悔することがないように!
あなたの性格は?
これ、意外と大事なポイントだと思ってます。
購入すると、賃貸物件ほどに安い費用では引越しできません。
ご近所付き合いに気苦労しがち…なタイプであれば、
手軽に引越しできる、賃貸のほうが気楽ですよ。
結局のところ
「自分はどうしたいのか」考えて、出した答えなら、それでOKだと思います。
おまけ:私はこうしました
ちなみに私自身は、19歳から家探しを始め、21歳(夫35歳、娘が生後半年)のときに、市内に中古戸建を購入しました。
家を買う前には、迷ったり焦ったりしながら「購入しなければいけない理由」をとことん突き詰め、自分の想いをノートにまとめていき…
最終的には購入を決断しました。
同じ市内に住む夫の両親とも、自分たちの家を持つことについて話しました。
義両親は「長男だし、近くに戻ってきてくれたら安心」という思いがあったそう…
なんと、義実家の隣の家が売りに出された時に「ゆくゆく住めれば」と購入していたのです。(すごい…!)
私は、自分の高校生時代、通学問題に悩まされていました。
自宅から高校まで40km、最寄りの駅まででも20kmというド田舎に住んでいたため、下宿から通学するも、
環境の変化が重なって、身体を壊してしまったのです。
子供たちには絶対、同じ苦労はさせたくない!と
市内の高校どこでも、ラクに通学できる場所に住みたい…という意思が1番大きかったのです。
義両親の家も決して田舎ではありませんが、
私の望みを叶えるには少し遠い。
買う物件の条件を
そのうえで、どうしてもどうしても、引っ越すことになるかもしれない...
―付きっ切り介護が必要になり、実家に同居に
―子供がいじめられて転校したがってる
―老後空き家で、誰も引き継いでくれるアテがない
そんなとき、家が古くなって更地にしても、処分(売却)しやすいことを条件に、物件を探しました。
・地価が下がりにくいエリア
・郊外のニュータウンではない
・前面道路幅4m以上
・南面道路
・整形地(四角い土地)
・敷地面積40坪以上
終活を考える世代ならともかく、20歳台で家を買うのに「更地にして売れやすいかどうか」は…。
考えすぎやな、と自分でも思います。心配性すぎですね。(実際に吟味するときは「買い手がつかない土地、ではないこと」ぐらいの条件でいいでしょうね。)
住宅費、予算も大事!next time
もちろん、購入価格にも、自分なりの条件をつけていました。
…と、この話はまた改めて!
次回?予告>>>「家賃はムダ」なのか?
ちなみに。長男が住まないとわかった、義実家の隣の敷地には
義姉たちが新しい家を建て
義両親は孫たちのそばで賑やかに生活してます。(これはこれで、めでたし、ってことで。)