給料から引かれるおカネの話②厚生年金保険料【vol.004_ハタラク通信】
<前回の記事はこちら>
給料から引かれるおカネの話。本日は【厚生年金保険】についてです。
厚生年金は、給与から天引きされる社会保険・税金のなかで、
金額が一番大きいおカネです。
その保険料率は18.3%。会社と、個人で、半分ずつ負担するので
私たちが負担しているのは約9%。
給料のおよそ1割を、厚生年金保険料として支払っています。
では「厚生年金保険って、どんな時に役に立つの?」
…ざっくり分けて3つの機能があります。
- 原則として65歳になると、年金を受け取ることができます。(老齢年金)
- ケガをして障害が残った場合に、年金を受け取ることができます。(障害年金)
- 本人が死亡した場合、遺族が年金を受け取ることができます。(遺族年金)
ただし、保険料を支払っていれば誰でもこの年金を
受け取れるわけではありません。
- 国民年金の保険料を滞納している期間がないか?
- 残った障害の程度はどのくらいか?
- 遺族の年齢は?
などなど、それぞれの年金に、受給できる条件があります。
また、年金を受給できていても、本来受け取れる額より
少ない金額で計算されているといったこともあるのです。
特に、「年をとったら貰える」と知られている老齢年金に比べて、
障害年金や遺族年金は「自分が、年金を貰えるとは思っていなかった。」
という方も実際にいらっしゃるようです。
ケガや死亡...といった大変な出来事に出会ったときは
その後の生活設計まで、落ち着いて考える余裕はないかもしれません。
普段の生活を取り戻すには、もちろん、収入面での支えも必要です。
社会保障の仕組みについては「なんとなく」でもいいから、
普段から「知っている」ことはとても大切です。
制度のことを詳しく知らなくても、詳しい専門家に「相談する」…
という一手を打つことができます。
この「知っている」という力が、
イザという時に、自分を助けてくれるのではないでしょうか。
<つづく>